グローバル・ライブ コンサート・システム
"LIFE"では前述の"グローバルライブコンサートシステム"を実現するために、以下に挙げる3種類の新たなテクノロジーを実験的に導入します。

時間保証技術
インターネット上で音声・映像などといったデータを伝送する際には、そのデータが通る回線の速度やデータの量などに相対して遅延が生じます。また、その遅延の度合いは常に一定というわけではなく、速くなったり遅くなったり、いわゆる"揺れ(ジッタ)"という現象を伴います。

通信遅延時間を一定に保ち、揺れを限りなくゼロに近づけることを試みるのが、この"時間保証技術"です。

帯域予約技術(確実にデータを転送するために、通信回線のデータ転送容量の一部を予約する技術)と、この時間保証技術の組み合わせが、今までインターネット上での音楽演奏などで問題となっていた通信遅延の揺れの制御を可能にするのではないかと、私達は考えています。

同期システム
時間芸術の音楽にとって時間(タイミング)はもっとも重要な要素です。音が意図されたタイミングではなく、ずれて鳴ってしまった場合、その音楽の構造は崩壊してしまうことになります。

一方、構造的な理由からどうしても遅延が発生してしまうインターネット、その上で音楽を成立させることが可能であるかどうかを、この"同期システム"により実験します。

ここでは時間保証技術で一定になった遅延を音楽的な単位に揃えることで、その遅延を容認できるような演奏システムの構築を目指しています。

Hyper Broad Gathering
インターネットは双方向性がその特性の一つであるにもかかわらず、これまでライブコンサートのインターネットライブの際には、Webcastなどに代表される一方的な"放送(Broadcast)"という手段が用いられてきました。

Hyper Broad Gathering(以下HBG)は、インターネット本来の双方向性を活かすために、Webcastなどのユーザ(受信者)からコンサート会場(発信者)へのフィードバック手法のフレームワークを提供します。

これにより、多数の受信者からのフィードバックを効率的に収集・解析して結果を表示する、放送とは逆の概念をインターネット上に実現することが可能になります。

不特定大多数から最終的に1ヶ所にデータを集約させるため、システム全体のスケーラビリティ(規模耐久性)を重視し、複数のサブシステムが協調して動作する分散型システムとして設計・構築しました。

  • 時間保証・同期演奏考案および開発者: スタッフリスト/"LATENCY STABILIZER"へ
  • Hyper Broad Gathering考案および開発者: スタッフリスト/"HYPER BROAD GATHERING"へ